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※この記事は翻訳じゃなくてオリジナルですよ。

もなっくす価格 画像出典:satoshinakamoto.jp

モナーコインは現在14円をマークし、コミュニティの注目を集めている。

それは、ただ単に14円をマークしたというだけのことではなく、一ヶ月で383%という、急激な価格上昇があったという事実が重要である。

3月21日に最高値17.3円をマークし、わずか1日で9.9円まで下落して以来、モナーコインはその価格を徐々に下げ続け、6月16日にはもなっくすで2.9円、ビットコイン・モナーコイン取引所では2.6円を記録した。

その後はあなたが見たとおりだ。価格は一ヶ月のうちに383%上昇し、14円まで回復した。もっと細かく見れば、20日間で30%の上昇、7日間で更に55%、3日間で更に100%の上昇だ。
(17日AM2時執筆時はまだ14円が高値だったが、10時間が経過した今、価格はなんと過去最高値の20円を記録しており、更に30%以上騰がり続けているようだ。一体どこまで騰がるのだろうか。)

何故モナーコインの価格はここに来て急激な回復を見せたのか。そして、今後どうなるのだろうか。そもそも、暗号通貨の価格はどのようにして決まるのか。この記事では、そんなあなたの疑問を解く手掛かりを伝えられればと思う。

価格を決定づけるもの


ビットコインをはじめとした暗号通貨の価格を決定づけるものはなんだろうか。IPO?特異性?新規性?いや、違う。その答えは、ネットワーク効果だ。

ネットワーク効果とは、ネットワーク化された製品やサービスをより多くの人々が使用することで、より大きな価値を持つという、極めて常識的な現象を表した専門用語だ。その上、暗号通貨においては価値=価格となりがちなため、ネットワーク効果の影響を強く認識させられることとなる。つまりモナーコインの場合、モナーコインに関連したコンテンツやサービスの充実、ユーザーの増加によって、価格は認められるということだ。

また、ネットワーク効果による価値を推し量る指標としてメトカーフの法則(Metcalfe's law)がある。メトカーフの法則によれば「通信網の価値は利用者数の二乗に比例する。また、通信網の価格は利用者数に比例する。」とあり、モナーコインのウォレット数やサービス数、決済受入れ店舗の数などを調査すれば、より正確な価格予測が出来るだろう。

兆候はあったが、明確な原因ではない


激しすぎるとも言えるこの一ヶ月の価格上昇は、はっきりと原因を説明出来るものではない。しかし、モナーコインを取り巻く環境の変化が引き金となったことは間違いないだろう。

6月16日に過去4ヶ月の最安値を更新した後、最初の転換点は6月21日に訪れた。モナーコイン初のマルチプールである。

マルチプールとは、通常プール採掘では目的の暗号通貨のみを採掘するのに対して、採掘効率(*1)の良い様々な暗号通貨を採掘し、目的の暗号通貨へは取引所を介して買い上げる一連の行為を担うプールのことだ。マルチプールの完成によって、モナーコインの流動性が確保出来たため、価値を安定させ、期待と共に回復が始まる。

そして爆発的な上昇を見せる切っ掛けとなったのは、7月7日にWBSで放送されたモナーコイン特集だろう。

6分ほどの特集で、長野県の土地売買をMONAで行いモナ神社を建てた方へのインタビューや、tipmona開発者へのインタビューが放送された。WBSの平均視聴率は3%程度で推移しているので、およそ45万人が同時にモナーコインを知ったということになる。(また、この時twitterトレンド、yahoo検索急上昇ワードにmonacoinが載ったことを補足しておく。)

他にもホリエモンがTwitterや講演会でモナーコインに触れたりと、思い当たるような切っ掛けを枚挙すれば暇がないが、それよりもむしろ私は、モナーコインには既に新しくユーザーを受け入れる体制が整っていたのではないかと推測している。

つまり、こういうことだ。

まず、モナーコインには豊富なコンテンツやサービスが既に存在しており、また、これらの要素は他の暗号通貨では類を見ない程だということが重要だ。それはtipmonaであり、Askmonaであり、Monappyである。私もこれらのコンテンツは毎日利用しているが、他の暗号通貨を見ると、このように親しみやすく、使いやすいコンテンツがある暗号通貨はあまり見ない。

故に、モナーコインはその価値に対して、より多くのユーザーを受け入れる体制が整っており、あとは周知されるのを待つのみだったのではないだろうか。

モナーコインの未来


モナーコインは大枠で見ればビットコインと同じ暗号通貨だが、恐らくその性質は大きく異なっている。

ビットコインは世界中の経済を支え、弱い通貨を持つ国の補助通貨としてのビットコインを広めている。一方でモナーコインは、これはあくまで私の個人的な見解だが、気軽で、親しみやすく、楽しい、コミュニティベースの、いわば地域通貨として広まっていると感じる。

それがtipmonaであり、Askmonaであり、Monappyなのだと。

これらのコンテンツはどれもウォレット機能が付いているが、親しみやすく利便性に富んだインターフェースだし、どれも共通してコミュニケーション機能を重視している。私は、これこそがモナーコインの未来の姿なのではないかと考えている。

例えば、あなたはアトム通貨を知っているだろうか。アトム通貨は「子供たちや地球の未来のためにできること」「人と人との繋がり」など、手塚治虫氏の「ガラスの地球を救え」に書かれていた理念を伝えるため、地域通貨を地域活性化に利用出来ないかと考え、誕生したものだ。アトム通貨は、プロジェクトやイベント、ボランティアに参加することで入手することが出来る。人と人のコミュニケーション活性化のツールとして、アトム通貨は普及している。

同様に、モナーコインでも同じような動きが多々見られる。例えば、Askmonaには【夏コミ出展】Monacoin合同誌を作ろう!【寄付募集】机の上を晒すスレ【お気軽に】夏だしモナコインちゃん皆で描こうぜ大会【どうぞ】など、何かをした人を評価し、対価を自発的に送るといった、コミュニケーションベースでのやりとりが自然に成立している。

その上、モナーコインはインターネット上でのやり取りに特化しているため、モナ神社が建てられたように、地域と地域すらも繋ぐことは不可能ではないだろう。人と人、地域と地域を繋ぐインターネット上の地域通貨として、モナーコインが発展していけば、もっと楽しい暮らしが出来るようになるのではないだろうか。


あ、そうそう。

価格については、全く問題なく推移するだろう。なんせモナーコインの価格はネットワーク効果に従っているのだから、モナーコインが魅力的であり続ける限り、人を集め、より価値の高いものとなるのだから。

@fixer_fx



*1 採掘効率: 同じハッシュアルゴリズムの暗号通貨は、すべてが同じ価値を持つわけでなく、Difficultyと価格の乖離が起こるため、同系統の暗号通貨でも採掘の利益率が異なる。より利益を高めるため、Difficultyが低く、価格が高い暗号通貨を選択して採掘することで、効率の良いマイニングが出来る。



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